2019年12月23日

Raspberry Pi 4のケース

AmazonにあるGeekwormのアーマー金属ケースにあるカスタマーレビューに、

> この製品の紹介にある Raspberry Pi 4基板と 国内技適済 Paspberry Pi 4基板では、ICチップの配置が異なる。
> USBコントローラICと イーサネットコントローラICの 配置が入れ替わっており、アルミニウムケース内面のヒートシンクの出っ張り部と 各ICが 正確に接合しない。
> そのため ヒートシンクとしての効果が期待できない構造になっている。
(※Amazonカスタマーレビューからの引用)

と、いうのがあったので、同じところが製造しているであろうPimoroni版で確認してみた。


真ん中付近の出っ張りとUSBコントローラチップの位置があっていないことが分かる。

しかし分からないのは、この配置が入れ替わっている、という部分で、手元の技適版と海外の技適未対応品の画像と見比べてみても入れ替わっているように見えない。
というか、イーサーコネクタとUSBコネクタに対してちぐはぐにチップを入れ替えるメリットが感じられない。

ケースの出っ張りの大きさや付属テープの大きさからイーサー側のチップ用に見えるのだが、本来冷却したいのはあっちっちなUSBコントローラだと思うので……
このことから考えるに、このケースの設計自体に問題があるんじゃないか、というのが私的な結論。

うーん、買ってしまった以上はどうにもな感じで、こういう書き方はよろしくないのかもしれないが……
まあ、中華クオリティ、ということで納得するしかないのではなかろうか。
いや、ケースのコンセプトは間違ってないんだけど、ね。。。

半分くらいはUSBコントローラに接触するので、全く冷却効果が得られないわけでもないと思う。
この辺納得して買うのはあり、かもしれないけど、まあお勧めはしない。
posted by えとかみ at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | Raspberry Pi

2019年12月09日

Raspbian Busterでxnp2をコンパイルしたらエラー出た件

Raspbian Busterでxnp2をコンパイルしようとしたら色々問題出たので書いてみる。
ていうか、こいついっつもxnp2コンパイルしてんな、とか思われそう。


*MIN MAXマクロがどうたらこうたらエラー

http://etokami.sblo.jp/article/183744301.html?1575887577

昔書いた記事参照、パッチもあるYO!


*configure中にACX_PTHREAD command not foundと出る

そのままコンパイルするとエラーで止まる。
原因さっぱり分からないが、対処法ならなんとかなる。
CFLAGSとCXXFLAGSに-pthreadを入れるか、LDFLAGS="-lpthread"で対処可能。


*SDL2.0だと音が出ない

公式発表だと2.0.2にバグがある、しかしインストールされているのは2.0.4。
2.0.2のバグは既に修正されているらしのだが。。。
Fedora 31でも試したがやはり音が出ない。
前に自分で作ったSDL Mixer2.0使ったゴミソフトは音が出てるので、xnp2側の問題。
対処できないかと思ったけれど、エラーすら吐かないのでお手上げ状態。
暫定的な対処法としてSDL1.2を強制する。

./configure --disable-sdl2

な感じでオプション入れるとSDL1.2を使うようになるので音が出る。


*Pulseaudio運用時音が出ない、音が遅れる、音が割れる、全体が処理落ちする

xnp2だけでなく色んなところに影響でる。
対処法は、Pulseaudioを使わないか、/etc/pulse/default.paを編集して、

load-module module-udev-detect

上記項目を探して、

load-module module-udev-detect tsched=0

と、変更して保存して再起動。


念の為、xnp2は必ず-O2オプションで最適化すること。
つけないと大幅にパフォーマンスが落ちる。


せっかくなので、コンパイル時間を計測してみた。
ちょっとしたベンチマーク代わり。
下記オプションを付与してコンパイル。
--enable-build-all --disable-sdl2 (※以下適当な最適化オプション)
全て-jオプションはなし。

Raspberry Pi 4 + Raspbian Buster
real:4m55.199s
user:3m53.159s
sys :0m57.241s

Core i5 750 + Fedora 31
real:1m49.604s
user:1m32.390s
sys :0m15.499s

Atom N270 + Ubuntu14.04
real:8m34.423s
user:7m40.824s
sys :0m45.724s

腐ってもCore i5というか、我がPCの圧勝ではないか。
後10年は戦える(戦うとまでは言ってない)。
そして、さすがにAtom N270に対して倍の速度を出している。
Cortex-A72はできる子だな!
-j2で温度がこの時期ですら70度に到達する点を見なければ、だけど。


■おまけ(※ここからはお暇な人だけどうぞ)

Raspberry Pi 4

うん、買っちゃったんだ、Raspberry Pi 4。
USB周りが修正されているOkDOのやつです。
輸入したい衝動にかられてたけど、ズルズル時間が経過して気がついたら日本でも発売されてしまった。


Transcend TS32GUSD300S


使用しているSDカードはこれ、トランセンドのTS32GUSD300Sというやつ。
問題なく使えています。
Raspberry Pi 4では現状Ubuntu MATEが厳しいようなので、暫定的にRaspbian Buster入れてます。


PIMORONI Heatsink Case


PIMORONIの金属ケース、Heliodr Gold。
しかし現状はむき身で使っているため、このケースはまだ使ってません。


Raspberry Pi 4


KSYのACアダプタ。
Raspberry Pi 4に使えそうなACアダプタの選択肢なんてない。
ぁゃιぃ中国製か怪しくない中国製のどちらか。
Raspberry Pi 4を買うなら必ずACアダプタも一緒に買うこと。
KSYなりRS公式なりで買えば怪しくないほうを買うことができるでしょう。

さて、以前のパーツがほとんど使いまわせないため買い直し。
この結果予算がオーバーしてしまった。
しかしRaspberry Pi 4はMicro HDMIなので普通のHDMIケーブルが使えない。
さてどうしよう。。。


Raspberry Pi 4


DAIS○でこんなの買った。
かつては携帯電話の変換ケーブルで左右逆に音が出る不具合品を堂々と販売していた百均ショップ。
しかし残念なことにこの変換アダプタは普通に使えている。
やるじゃん……いや、これが普通なのか。


当たり前が幸せ、だから良かった探しの旅に出ます、現実逃避と言うのかも知れません。
タグ:xnp2 PC-9801
posted by えとかみ at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | Raspberry Pi